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日野自、北米でいすゞから車両OEM受給へ

2021年7月30日 (金)

荷主日野自動車は29日の取締役会で、北米市場向け車両に関して、いすゞ自動車からのOEM受給を決定したと発表した。日野は昨年12月に、北米市場向けのエンジン3型式に「認証試験の過程で課題が生じた」と発表。米国とカナダの2工場における車両生産を9月末までに停止し、同エンジンの搭載車両の発売を延期する方針を決定している。

日野の連結子会社の日野モータースセールスU.S.A.が、いすゞの連結子会社のいすゞノースアメリカコーポレーションと、車両供給に関する契約を締結した。日野は現在、北米市場へのクラス4(車両総重量6351キロ-7257キロ)とクラス5(7258キロ-8845キロ)の車両供給を停止しているが、OEMにより早期の供給再開を目指す。

今後はいすゞが生産する北米向けディーゼルトラック「Nシリーズ」(日本国内商品名:エルフ)を、日野ブランドの「Sシリーズ」として販売。米国とカナダの日野ディーラーが、10月以降に提供を開始する。

なお、日野自動車の2020年度の北米における販売台数は8510台で、そのうちクラス4とクラス5は2538台。今回のOEM需給が、今期の連結業績に与える影響は軽微としている。

日野自、認証試験に「課題」生じ北米2工場生産停止