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ニチレイの低温物流事業、1Q好調で通期上方修正

2021年8月3日 (火)

財務・人事ニチレイが3日に発表した2022年3月期第1四半期連結決算について、低温物流事業の売上高は532億9400万円(前年同期比2.5%増)、営業利益は37億4700万円(同15.4%増)で増収増益だった。国内・海外ともに取扱高が伸長し、利益面では荷役作業コストなどが上昇したものの、業務改善や運送効率化などにより2桁の増益を記録。通期予想も上方修正した。

国内は売上高が431億5300万円(同1.1%増)、営業利益が36億400万円(同12.6%増)。新型コロナウイルス感染症の拡大による「巣ごもり需要」を背景とした宅配ニーズの高まりを受けて、TC(通過型センター)事業の取扱高が堅調に推移したほか、地域保管事業では大都市圏を中心に冷凍食品などの保管需要を着実に取り込んだ。利益は増収効果に加えて、業務効率化に努めたことで2桁増となった。

海外は売上高が95億2200万円(同6.7%増)、営業利益が2億8000万円(同4.2%増)。英国のEU離脱に伴う移行期間の終了により通関貨物の取り扱いが増加したほか、中国事業も伸長して増収増益となった。

2022年3月期の通期予想については、売上高は2240億円で据え置いたが、営業利益は第1四半期の好調な業績などを反映し、当初予想の135億円から143億円へと上方修正。前期に稼働を開始した物流センターの収益改善なども見込むという。