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シャープ、「ロボホン」で高齢ドライバー支援へ

2021年8月5日 (木)

(出所:シャープ)

調査・データシャープは8月30日、同社のモバイル型ロボット「ロボホン」を活用した運転支援の実証実験を開始する。スマートフォンやロボット、クラウドサービスなどを連動して高齢ドライバーの運転を支援する、「ドライバーエージェントシステム」による運転行動の改善効果を検証するもの。名古屋大学発ベンチャーのポットスチル(名古屋市千種区)などと共同で実施する。

近年の高齢ドライバーによる交通事故の社会問題化を受けて、安全運転支援システムの整備を急ぐ考え。実験の結果次第で、将来的にはトラック運転手の高齢化が進む物流業界の支援にもつながる可能性がある。

ドライバエージェントシステムについては、名古屋大学の学内組織の「未来社会創造機構」が研究を進めており、すでに危険な運転行動への自己認識を促す効果や、同乗者の存在によって事故率が低下する「同乗者効果」などを確認しているという。

今回の実証実験では、これまでに得られた知見をベースに、未来社会創造機構が実験計画を策定。シャープがロボホンをドライバエージェントシステムとして活用するためのアプリケーションを開発・配信し、公募で選出した50人のロボホンオーナーによる公道での運転データを、ポットスチルが分析・検証する。

なお、シャープによればこれまでの研究では、友人や配偶者よりも、擬人化された機械などからの指摘の方がドライバーに受容されやすいとのデータが得られている。