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楽天の国内EC、2Q単独の営業利益53%増に

2021年8月12日 (木)

説明を行う三木谷浩史氏(同社のオンライン説明より)

財務・人事楽天グループが11日に発表した2012年12月期第2四半期(1-6月)連結決算によると、第2四半期単独(4-6月)の国内EC(電子商取引)の売上収益は1636億700万円(前年同期比23.3%増)、営業利益は171億8200万円(52.9%増)となった。第1四半期(1-3月)の売上収益は1582億6300万円(27.4%増)、営業利益は126億5000万円(19.8%増)で、前四半期に比べて営業利益の伸びが顕著となった。

前年度第2四半期の巣ごもり需要の影響が一巡したものの、国内EC流通総額は1.2兆円(12.2%増)と二桁成長を記録。楽天市場のユーザーの定着率も安定して推移し、第1四半期に商品を購入したユーザーが第2四半期でも購入した割合は76%に上った。3年間に36回以上購入した「ロイヤルユーザー」の割合は12.5%にまで伸び、コロナ禍以前の4.5%から大幅に増加した。

決算説明会で三木谷浩史社長兼会長は、国内ECの伸長の理由については、コロナ禍における巣ごもり需要の継続に加えて、楽天市場で3980円以上購入した場合に送料を無料とする「送料無料ライン」を3月に導入したことも後押ししたとの見方を説明。「ECの最大のボトルネックは配送で、各店舗でバラバラ、料金もバラバラだったが、送料無料ラインを導入して、ユーザーに浸透している」と語った。

なお、「楽天西友ネットスーパー」の第2四半期単独の流通総額は28.4%増で、ユーザー数は43.9%増。神奈川県港北の物流センターの立ち上げにより、物流センターからの出荷は74.2%増と大幅に増加した。2025年には流通目標を1000億円以上に引き上げるという。