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世界の自動車関連物流、28年に33兆円規模

2021年8月23日 (月)

調査・データグローバルインフォメーション(川崎市麻生区)は23日、市場調査レポート「自動車ロジスティクスの世界市場:将来予測(2028年まで)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響、種類別・サービス別・分野別の分析」を発売した。インドの調査会社のザ・インサイト・パートナーズが発表したもの。

レポートによれば、同社は世界の自動車関連の物流市場規模が、2020年の1807億2380万米ドル(19兆8533億円)から、28年には3028億2280万米ドル(33兆2664億円)に達し、21年から28年にかけて6.4%のCAGR(年平均成長率)で成長すると予想。世界中で自動車の生産台数が増加していることから、自動車部品やスペアパーツ、完成車の輸送のための需要が高まり、市場の成長を促進しているという。

市場の成長は、引き続きアジア太平洋地域がけん引すると説明。その中でも東南アジア諸国は、組立ラインを持つ自動車メーカーが多く、常に部品やスペアパーツの需要が大きいことから、今後数年間にわたり「自動車ロジスティクス企業に豊富な機会を提供する」という。

なお、コロナ禍を受けた市場の影響については、自動車製造のサプライチェーンに影響が出ていることから、ことしの半ばまでは関連部品のサプライチェーンにも遅れが生じると予想。ただし、各国の政府が規制などを緩和した後は、自動車産業全体が早いペースで回復し、22年以降の自動車生産台数は増加すると見通している。

グローバルインフォメーションは1995年に創立。主な事業は海外市場調査レポートの販売で、世界6か国に拠点を持ち、海外の提携調査会社250社以上が発行する調査資料10万点を提供している。