行政・団体国土交通省は25日、直近5年間の点検で「早期または緊急に措置を講ずべき」と診断された、橋梁やトンネルなどの機能や点検結果、措置状況などを地図上で閲覧できるようにした「全国道路構造物情報マップ」(損傷マップ)を初めて公開した。
同日に発表した、2020年度までの橋梁などの点検結果を取りまとめた「道路メンテナンス年報」によれば、「早期または緊急に措置を講ずべき」とされている橋梁の、自治体による修繕着手率は55%、完了率は35%と引き続き低水準にある。陸運会社などは損傷マップ上で事前に主要道路の橋梁などの措置状況を知ることで、適切なルート計画の策定に役立てることができる。
合わせて、道路インフラの老朽化対策の見える化に向け、各都道府県における対策状況を視覚化した「各都道府県における道路管理者毎の老朽化対策状況」の公開も開始した。橋梁やトンネル、付属物などの判定区分や措置状況を都道府県別にグラフや表などで示している。