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6.9万橋に「措置必要」、国交省が点検結果公表

2019年8月9日 (金)

行政・団体国土交通省は9日、道路管理者が5年に一度行う橋梁・トンネルなどの点検結果を公表した。

点検は、2013年の道路法改正を受けて14年からすべての橋梁、トンネルなどを5年に1度、「近接目視」によって実施しているもので、最終年にあたる18年度の点検が完了したため、14年以降5年間の点検実施状況や点検後の措置状況などを「道路メンテナンス年報(一巡目)」としてとりまとめた。

発表によると、点検は橋梁の99.9%、トンネルの99.5%、道路附属物の99.7%で完了。「次回点検までに措置を講ずべき施設」(判定区分「III」と「IV」)はおよそ6万9000橋あり、このうち国交省管理のものでは53%、自治体管理では20%で修繕に着手した。

また、橋梁の長寿命化修繕計画(個別施設計画)を策定した自治体の割合は81%で、このうち修繕の時期や内容を示した計画は85%、点検結果を踏まえるなどの更新も71%にとどまった。

国交省では「点検結果を踏まえ、地方自治体と連携して計画的なメンテナンスを引き続き実施していく」としている。