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明治、粉末プロテイン輸送を鉄道モーダル化

2021年9月7日 (火)

ロジスティクス明治は7日、倉敷工場(岡山県倉敷市)で製造している粉末プロテイン「ザバス」について、現在はトラックで実施している埼玉県の物流センターまでの輸送を、一部区間で鉄道輸送に切り替えると発表した。対象は岡山貨物ターミナル駅(岡山市北区)から越谷貨物ターミナル駅(埼玉県越谷市)までの770キロメートルで、27日から実施する。

モーダルシフト化の概要(出所:明治)

今回の取り組みにより、二酸化炭素排出量を年間で13トン削減し、現在の排出量の30%にまで抑える。鉄道輸送においては「オートフロアコンテナ」を活用し、商品の積み降ろし作業の省力化も進める。同社が鉄道へのモーダルシフトでオートフロアコンテナを使用するのは初めて。

オートフロアコンテナのトラックに積み込んだ様子(出所:明治)

オートフロアコンテナは、荷台の床を電動でスライドさせるもので、荷物を荷室の入口に積み床ごと奥にスライドさせることで、荷室の奥に荷物を移動。積み降ろし時の作業時間を短縮し、作業者の負担を軽減する。

明治は荷主企業と物流事業者が協力して物流の改善を図る「ホワイト物流推進運動」に参加。モーダルシフトの推進以外にも、トラックの待機時間の削減や付帯作業の軽減などの取り組みを進めている。