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ザイオネックス

必要な機能のみ導入可能な計画系SCMツールを公開

2021年9月14日 (火)

サービス・商品ザイオネックス(東京都中央区)は14日、インターネット経由で必要な機能だけを選択して利用できる方式(SaaS)で、企業のサプライチェーンマネジメント(SCM)向けソフトウェアツール「PlanNEL」(プランネル)の提供を開始したと発表した。AIを活用した需要予測や在庫基準管理など供給計画に必要なモジュールを幅広く備えた。「需要予測から始め、その後で在庫数適正化に取り組みたい」といったニーズに対応できる。

出所:ザイオネックス

同社は「コロナ禍で発生した需要や供給網の急激な変化に対し、早く正確に対応できることがこれまで以上に大きな課題となった。しかし、需要予測や安全在庫・調達プランなど将来の計画の策定は、担当者の経験や勘によって属人的に行われるケースが散見される」として、自社が持っている実績データを投入するだけで、最新のAIとデータサイエンス技術で最適な計画をシミュレーションし、全部署で共有するSCMプラットフォームとしてプランネルを投入した。シミュレーション結果に対して修正が必要となる場合は、修正の根拠となる分析レポートを使って最適な計画立案ができるように支援する。

多くのERP(基幹システム)や自動化・シミュレーションシステムは、要件定義や開発に大きなコストと長い導入期間がかかり、導入のハードルとなっていたが、プランネルでは計画業務をクラウド上にある1つのプラットフォームで実現し、規模や業種を問わずに素早く導入できるように配慮しつつ、価格も抑えることができた。同社によると「サムスンやLG、ブラザー工業のようなSCM、S&OPの最先端を走るグローバル企業から日本国内の中小企業まで」広く利用している。

出所:ザイオネックス

基幹システムや表計算ソフトで管理している実績データ、計画データを取り込むことにより、夜間バッチで自動的に最適な在庫数や発注数をシミュレーションするため、「担当者の経験と勘による計画から脱し、全社最適な計画が単一プラットフォーム上で作成できる」のが利点。システムで使用しているマスターデータやパラメータは「20年超の経験をもとに作られた」という長い時間をかけて同社が培ったノウハウを用い、初期導入工数を抑えながら、運用後の調整もコーディングなしで行うことができるようにした。

今後はサプライチェーン上の計画業務「すべて」をカバーするため、工場の生産能力や制約を加味した基準生産計画(MP)モジュールを追加する方針で、機能面だけでなく導入スピードやサポート品質を高める体制を整える。

■詳細
https://zionex.co.jp/lp/plannel/index.html