CTC、AI用いサプライチェーン改善で新サービス

サービス・商品伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）は29日、物流拠点の適正配置や廃棄ロスの削減需要に対応する「AIを活用したサプライチェーン最適化ソリューション」の提供を開始する。製造業や物流業向けに展開し、3年間で15億円の売上を目指す。

このソリューションは、AIを使用した需要予測とシミュレーションや数理最適化の技術を組み合わせ、発注量や在庫量、生産量、配送、物流拠点の配置、廃棄量など、企業の目的に合わせてサプライチェーンの問題点を特定し、継続的な改善につなげるもの。

AIを使用して過去の在庫や販売実績データと外部データから自動的に需要を予測するため、専門的な知見を必要とせず、予測をもとに在庫や人員、作業スケジュール、工場のレイアウトなどを試算することで、目的に応じた全体の最適化に役立てることができる。

シミュレーションソフトウェアには、生産ラインや物流、交通、事務業務などのプロセスを可視化し、計画を定量的に評価する「WITNESS」（ウィットネス）を使用。数理最適化ソフトウェアは、生産・物流拠点の最適配置や配送最適経路の算出に活用されることが多い「Gurobi Optimizer」（グロビ・オプティマイザー）を用いる。

AIは、機械学習に必要な一連のプロセスを自動化する「Data Robot」（データ・ロボット）を採用。データを投入するだけで素早く予測できるため、状況の変化に応じたサプライチェーン計画の策定に適している。