アパレルイオングループでアパレルの企画・製造・販売事業を展開し、全国で208店舗を運営するコックス(東京都中央区)は10日、今年度に入り190店舗でRFIDを活用した棚卸を実施したと発表した。2020年度に先行して一部の店舗で実施したところ、従来の商品1点ずつのタグを機械でスキャンする棚卸に比べて作業時間・コストともに削減効果があったため、実施店舗を拡大した。
RFIDを活用した棚卸では、複数の商品を一括で読み取ることにより作業の時間や人数を削減したほか、袋から商品を出さずに作業を行うことで商品の品質も維持。従来の棚卸よりも在庫把握の正確さも向上した。棚卸に要する準備や作業の時間は、1店舗当たり15.7時間減少した。
コックスは全国のファッションビルやショッピングモールなどで小売店舗を運営するほか、EC(電子商取引)事業も展開。今後は取り扱う雑貨商品などに関してもRFIDタグへの切り替えを進め、棚卸作業をさらに効率化する。