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エア・ウォーター、産廃輸送・処理会社を子会社化

2021年9月14日 (火)

リプロワーク中間処理施設(出所:エア・ウォーター)

ロジスティクスエア・ウォーターは13日、グループのエア・ウォーター物流(札幌市豊平区)とエア・ウォーター北海道(札幌市中央区)が、産業廃棄物などの輸送・処理事業を展開するリプロワークホールディングス(リプロワークHD、北海道石狩市)の株式をそれぞれ取得したと発表した。エア・ウォーター物流が70%を取得して子会社化。エア・ウォーター北海道も20%を取得した。

廃棄物の適正な処理や、資源リサイクルに必要な事業基盤の構築などが狙い。エア・ウォーターグループは、食品をはじめとする物流事業を展開しているが、医療・環境分野ではポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物や医療廃棄物の収集・輸送を手掛ける。

リプロワークHDは北海道全域でさまざまな産業廃棄物の収集・輸送や処理・リサイクル事業を展開。石狩管内と根室管内の2か所に産業廃棄物の中間処理施設を有し、医療用の感染性廃棄物については道内で4分の1のシェアを占める。傘下企業にはリプロワーク(北海道石狩市)やアシスト(北海道別海町)などがある。

エア・ウォーターグループは、中間処理施設を運営するリプロワークHDを傘下に置くことで、従来の収集・輸送だけでなく中間処理も実施することが可能になる。また、将来的には処理施設から発生する排熱の有効活用など、環境配慮型の新たなビジネスモデルの創出も目指す。