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エア・ウォーター物流、北海道で食品残渣を飼料化

2022年4月15日 (金)

環境・CSRエア・ウォーター傘下のエア・ウォーター物流(札幌市豊平区)は14日、食品残渣(ざんさ)を活用した飼料製造・販売を本格的に始めたと発表した。

グループの食品工場などから回収したカボチャの加工残渣をフレーク化し、牛の飼料にする。当面は北海道内を中心に畜産農家に販売する。食品リサイクルによる資源の有効活用や、飼料自給率の向上などに寄与するとしている。

▲飼料化までの流れ(出所:エア・ウォーター)

同社ではこれまでも、豆腐製造で出るおからを飼料にして畜産農家に販売してきた。このほど、北海道旭川市にあるグループの施設に、幅広い食品残渣に対応した加工設備を新設。農産加工を担うグループ会社から廃棄物として出てくるカボチャの種やワタなどをフレークにする。カボチャの残渣は栄養豊富で牛の嗜好性も高いという。

同社は葉物野菜のくずや青果物の搾りかすなどを原料とした飼料開発にも着手しており、グループのネットワークと自社物流網を活用し、販売先を全国に広げていく考えだ。