ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

自動ケースハンドリングのハイロボが日本市場参入

2021年9月14日 (火)

荷主中国自動ケースハンドリングロボットメーカーのHAIROBOTICS(ハイロボティクス、深セン市)は14日、日本法人「HAIROBOTICS JAPAN」(ハイロボティクス・ジャパン)を8月25日に設立したと発表した。埼玉県三芳町に本社を構え、日本国内で自動ケースハンドリングロボット(ACR、Autonomous Case-handling Robot)システムの販売や導入支援サービスを展開する。

▲ハイロボティクスのロゴマーク(出所:ハイロボティクス・ジャパン)

中国本社は2016年に設立され、21年3月に1億元(16億8000万円)の資金を調達。主力製品のACR「HAIPICK」(ハイピック)を中心に、中国物流大手のSFエクスプレス(順豊速運)、京東物流(JDロジスティクス)、アリババ傘下のデジタル工場「迅犀」(シュンシー)、中国国営電力配送企業「国家電網」(ステートグリッド)、ヘルスケア家電大手のフィリップスなどと提携、2000台以上のロボットを導入してきた。

日本法人の設立により、同社は「少子高齢化の加速に伴う慢性的な人手不足や新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う巣ごもり消費拡大などの課題に直面する日本の物流・EC現場や、精緻で柔軟性のあるオペレーションが求められる国内の製造・工場現場に向けて、独自のACRシステムを日本のマーケットに合わせて提供し、スピーディーな現場構築と自動化・デジタルトランスフォーメーションの推進を目指したい」として、日本で高まるEC需要をターゲットに、物流倉庫の自動化市場に参入する。

▲ACRの「ハイピック」(出所:ハイロボティクス・ジャパン)

日本法人の劉竑社長は「設立から間もないが、物流業界を中心に日本のマーケットからの関心は非常に高く、多くの問い合わせや引き合いをいただいていることに心から感謝している」と、日本市場への手応えを強調する。

同社のACRシステムは、実際の作業を行うロボットだけでなく作業工程を管理するソフトウェアプラットフォーム「HAIQ」(ハイキュー)、多機能ワークステーションなどで構成。商材・部材のピッキング、運搬、仕分け工程をカバーし、物流倉庫や工場、製造現場で柔軟性のある自動化をサポートする。