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シャープ、ドライアイスに代わる「適温蓄冷材」

2021年5月24日 (月)

サービス・商品シャープは24日、社内ベンチャーの「テキオンラボ」が、冷凍輸送時の蓄冷材として活用できる、融点マイナス22度の「適温蓄冷材」を開発したと発表した。液晶材料研究で培った技術を活用したもの。

地球温暖化などへの配慮から代替品が求められているドライアイスや、使用前にマイナス40度で凍結させなければならず、多くの電力エネルギーを消費する従来の蓄冷材に代わるものとして訴求する。

「適温蓄冷材」の主成分は水で、マイナス25度で凍り始め、冷凍食材の保冷に適したマイナス20度近くを一定時間保つことが可能。また、マイナス30度の凍結庫で凍結させた場合、所要時間を従来の保冷剤に比べて40%以上短縮するという。

なお、同商品の開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の開発費助成事業「高効率・省エネルギーを実現するドライアイス代替蓄冷材およびコールドサプライチェーンの開発」により実施。シャープは今後も、エネルギー消費を抑えた高効率の低温輸送ソリューションの開発を強化するとしている。