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日本郵便と楽天、山岳ドローン往復投下配送を実証

2021年10月1日 (金)

(出所:JP楽天ロジスティクス、楽天グループ、日本郵便)

ロジスティクス日本郵便(東京都千代田区)と楽天グループの合弁会社であるJP楽天ロジスティクス(同)は9月30日、長野県白馬村でのドローン配送の実証実験を行ったと発表した。補助者を配置しない目視外飛行での物件投下による往復配送に国内で初めて成功した。

今回の実証実験は、長野県白馬村を含む11の企業や団体、自治体が参画する「白馬村山岳ドローン物流実用化協議会」が、山岳エリアで抱える物資輸送の課題解決を目指し、ことし8月から9月にかけて実施。同村の白馬岳登山口にある宿舎から山頂にある宿舎までの往復10キロメートル、高低差1600メートルを配送ルートとして、ドローンの往復飛行による物資配送を検証した。

ドローン配送におけるパイロット任務や運航管理を担う地元事業者の育成や支援を通じて、地元事業者を主体とした配送オペレーションの運用体制を確立。補助員を配置せず、2人体制の運用でドローン配送に成功し運用体制の省人化を推進したことで、大幅にコストを削減した。

新機体を用いることで機体性能の向上を図り、重さ最大7キログラムの物資の配送に成功したほか、航空法に基づく許可承認のもと、安全性が高くエネルギー効率の良い高度1メートル以下からの投下による配送を行い、往復飛行での配送も実現した。補助者を配置しない目視外飛行での物件投下による往復配送の実現は、今回の実証実験が国内で初の事例となります。

日本郵便と楽天グループは、今後も新たな物流プラットフォームの構築を図るとともに、ドローン配送を山小屋への新たな配送ソリューションとして提供していくなど、ドローンやUGV(運転手の乗車を伴わずに無人状態で走行できる車両)の活用に取り組んでいく。