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南相馬市の海岸でサーファーに「温かい飲み物」届ける

完全自律制御ドローンで長距離荷物配送に世界初成功

2017年1月12日 (木)
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話題経済産業省は12日、福島県南相馬市の海岸で新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、福島県、南相馬市、自律制御システム研究所とともに、完全自律制御ドローンで長距離荷物配送に世界で初めて成功した、と発表した。

完全自律制御ドローンで長距離荷物配送に世界初成功楽天のドローンを活用した配送サービス「そら楽」の専用機「天空」のベースとなる「ACSL-PF1」が、南相馬市の海岸線12キロ区間を飛行し、完全自律制御による長距離荷物配送を行った。配送先をサーフィンのメッカとされる北泉海水浴場に設定し、ドローンが現地のサーファーに温かい飲物を届けた。

福島県や南相馬市がロボットやドローンの実証場所を提供する「福島浜通りロボット実証区域」制度を活用し、完全自律制御による回転翼ドローンで長距離荷物配送の飛行実証試験を実施した。今回の試験はドローンを活用した物流システムの性能評価手法を開発するため、NEDOプロジェクトの一環として、自律制御システム研究所が主体となって行った。

今回の飛行試験の成果は、「物流に用いるドローンの積載性能」に関する性能評価手法の研究開発に活用するとともに、福島浜通りロボット実証区域の取り組みを同県の復興に向けた新産業創出施策「イノベーション・コースト構想」の実現に向けた第一歩に位置付け、南相馬市、浪江町に整備するロボット・ドローンの実証拠点「ロボットテストフィールド」とも連携してロボット産業の集積を図る。

経産省ではこの成果について「平時の荷物配送だけでなく、災害時の緊急物資輸送にも活用されることが期待される」と評価している。

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