調査・データ米市場調査レポートプロバイダーのレポート・オーシャンは5日、世界のドロップシッピング市場は2021年から27年までに年27%以上のペースで拡大するとの予測を明らかにした。
ドロップシッピングは、販売者が実店舗に商品を置かずに外部の業者から商品を購入し、そのまま顧客に発送するオンライン小売のフルフィルメント手法。商品を扱うコストが減少するほか、在庫も持たないことから、消費者に迅速かつ効率的に商品を届けられる利点がある。電子機器や玩具、パーソナルケア、ファッションなどの商材を中心に、EC(電子商取引)技術を活用したサービスが進んでいる。
オンラインショッピングは、国境を越えたオンライン取引の増加傾向と相まって、EC市場の著しい成長を牽引すると予想され、ECの普及や技術の進展は、ドロップシッピングサービスの需要増加を支援する。在庫の管理や購入にかかる資本支出を抑えることができるほか、在庫や物流への設備投資が少なくて済むため、今後さらに小売業者の間で普及が進むと分析する。