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物流連、国際業務委初会合で海外情勢を紹介

2021年10月12日 (火)

ロジスティクス日本物流団体連合会(物流連)は11日、2021年度「国際業務委員会」の初会合を東京都内で開催したと発表した。物流事業の海外進出に関する課題について官民が連携して検討する機会として、国土交通省や会員企業の関係者40人が参加した。

青木氏

前半は、中東調査会の青木健太氏が「アフガニスタンの現状と今後の世界経済へ与える影響」のテーマで講演し、アフガニスタンの概要や現在の情勢、今後の世界への影響などについて実例を交えて解説。イランのチャーバハール港や、パキスタンのグワーダル港を利用した物流の活発化や、中国による「一帯一路」構想を意識したパキスタン・グワーダル港の開発の可能性など、近隣国のサプライチェーン事情を紹介した。

後半は、国際業務委員会が国際物流の現状について説明。コンテナ船における混乱について、労働力や機器の不足の影響でスケジュールの順守率が3割程度にとどまる深刻な状況下で、業界全体として船舶や飛行機を駆使して「物流を止めない」努力を続けている状況を報告した。

会合に続いて、国交省大臣官房の大坪参事官(国際物流)が「最近の国土交通省の国際物流政策の取り組み」のテーマで、東南アジアにおけるコールドチェーンに関する施策や、日中韓物流大臣会合、シベリア鉄道利用促進活動など最近のトピックについて説明した。