話題キーエンスは13日、「国際物流総合展2021 第2回INNOVATION EXPO」の出展ブースについて、物流現場における荷物のラベル記載文字やバーコードなどの判読技術を紹介した。「高速」「高精度」を特徴とするキーエンスの判読技術をさらに訴求することで、物流現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進を支援する。
東京ビッグサイトの展示会場に入ると、キーエンスのブースが目に飛び込んでくる。ブース前面では、さまざまな大きさの段ボール箱やプラスチックの収納ケースが、コンベアサークルの上を滑るような速度で動く。目で追うのが難しいほどの速さだ。「それぞれの箱には、上面にバーコードが貼付されています。それをカメラで撮影して判読します。もちろん、判読成功率は100%です」(ブース担当者)
消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染拡大を背景としたEC(電子商取引)サービスなど宅配ニーズの急速な高まりで、物流業界は現場業務の効率化が喫緊の課題になっている。その解決策としてにわかに注目を集め始めたのが、IT機器やシステムを活用した効率化の推進、つまり物流DX(デジタルトランスフォーメーション)化だ。
キーエンスは、こうした動きを事業参入を強化する好機であると判断。物流を重点領域と位置付けて、今回の物流展に臨んだ。
ブースでは、固定式とハンディタイプの判読システムを訴求。固定式は、カメラやセンサーを固定して、動く物体のラベル表記やコードを読み取る。コンベア上の荷物に貼られたバーコードについては、カメラで撮影した画像からバーコードを読み取る。高さや貼付位置のばらつき、フィルム越しや汚れなどで判読が難しいなどの場合でも、的確に高速で判読できるのがキーエンスの技術力だ。
また、一度に250件のバーコードの同時判読や、数字やアルファベットを正確に認識できる機能を持つシステムも紹介した。
依然として物流現場でニーズの高いハンディタイプについては、OS別に機種をラインアップするなど使いやすさを意識した機種のラインアップを披露した。物流現場で求められる「高速性」「堅牢性」「柔軟性」を実現し、物流現場のあらゆる場面で業務効率の改善を支援する。