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▲シンテックホズミの出展ブース
話題シンテックホズミ（愛知県みよし市）は14日、「国際物流総合展2021 第2回 INNOVATOIN EXPO」の出展ブースで、物流現場の業務効率化を支援するスマートモバイルロボット「NEXT」（ネクスト）シリーズを紹介。既存の台車を改造することなく自在に動かすことができる機能を実演で解説し、注目を集めていた。
シンテックホズミは、トヨタ自動車グループとして、自動車産業を中心としながらも、搬送ロボットや各種サービスロボット、ファクトリーオートメーションなど多様な産業用機器・システムの開発を推進。近年は、物流領域にも注力している。既に導入実績もあり、今後のさらなる普及拡大につなげていく。
背景には、物流現場におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）化の機運の急速な高まりがある。消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染拡大に伴う宅配ニーズの拡大で取扱荷物量が増加するなかで、人手不足に悩む現場では業務効率化が喫緊の課題になっているからだ。
▲シンテックホズミが開発したスマートモバイルロボットの四輪駆動タイプ（クリックで拡大）
シンテックホズミは、NEXTシリーズの提供をことし4月に開始。四輪駆動と二輪駆動の2タイプを開発し、台車をはじめとするさまざまな荷姿に対応した、現場での円滑な構内移送を実現する。
四輪駆動タイプの強みは、どの方向にも移動できる機能性の高さだ。前後の移動はもちろん、ロボットが苦手とされてきた横方向への移動についても、停止の有無にかかわらず的確にこなせる。他にもだ円走行や障害物の回避走行など、複雑な移動も可能だ。サイズも幅や奥行きの違う3種類をラインアップし、パレット仕様や長尺物など、幅広く対応できるほか、最大積載1トンで、現場での重量物移送にも適している。
二輪駆動タイプは、方向転換が容易で、台車の自動搬送に優れている。薄型であらゆる種類の台車にも対応できる仕様にしたのが特徴。400キログラムまでの積載重量に耐えられる。
シンテックホズミは、ことし12月上旬に独自の展示会を開催する予定で、こうした物流DX化推進機器を一堂に集めて、現場で使いやすい高機能機器・システムの世界を体感できる機会を設ける。
■スマートモバイルロボット「NEXT」二輪駆動タイプの台車自動搬送デモ
