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JR貨物、九州に交直流機関車「EF510」形式配置

2021年10月15日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は15日、主力の交直流電気機関車「EF510」形式を九州の線区に新たに配置すると発表した。実際に試験・運用することを目的として製造される「量産先行車」1両がことし12月16日に完成し、2023年3月に運行を開始する。

JR貨物はEF510の投入により、既存の交直流電気機関車である「ED76」「EF81」の両形式を置き換える計画だ。

EF510は、2001年に製造を開始。東海道・山陽線や日本海縦貫線などの幹線における貨物輸送に携わる、日本を代表する交直流電気機関車だ。

今回九州向けに製造するEF510は、本州で運行する車両とは別仕様とし、発電時の回転抵抗を制動力として利用する交流回生ブレーキを装備する。「JR貨物グループ長期ビジョン2030」で掲げた「グリーン社会の実現」という価値を提供するため、貨物鉄道輸送における消費電力削減を図る。

併せて、車体の塗装をこれまでの赤色や青色から銀色に変更。これまでEF510に使われてきた「ECO-POWERレッドサンダー」の愛称は継承する。

▲「EF510」のデザイン(出所:JR貨物)