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国交省が「空飛ぶクルマ」型式証明申請受理、国内初

2021年11月1日 (月)

(出所:SkyDrive)

認証・表彰国土交通省は10月29日、SkyDrive(スカイドライブ、東京都新宿区)が開発中の「空飛ぶクルマ」について、航空法に基づく型式証明申請を同社より受け付けたと発表した。空飛ぶクルマとしての型式証明申請は国内で初めて。国交省は今後、開発の進捗に合わせて航空機の安全性や環境適合性にかかる審査を適切に進める。物流をはじめとする次世代輸送の旗手である空飛ぶクルマの実用化に向けて一歩前進した形だ。

型式証明は、機体の設計が安全性や環境適合性に関する基準に適合することを国が審査し検査する制度。スカイドライブは、愛知県豊田市を開発拠点に進めている電動・垂直離着陸型の航空機(空飛ぶクルマ)について、国土交通省に航空法に基づく型式証明を申請、国交省に受理された。国交省は今後、航空機技術審査センター(愛知県豊山町)を中心に航空機の設計・製造過程等に係る型式証明審査を進める。

空飛ぶクルマは、都市の渋滞を避けた通勤・通学や離島・山間部での新しい移動手段、災害時の救急搬送や物資輸送などの新たな手段として期待される次世代の航空モビリティ。政府は「空の移動革命に向けた官民協議会」を設け、これまでに「空の移動革命に向けたロードマップ」を取りまとめるとともに、事業者によるビジネスモデルの提示や、飛行の安全性確保などに向けた環境整備を行っている。