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三菱ふそう、トラック電気装置不具合でリコール

2021年11月2日 (火)

▲ふそうスーパーグレート(出所:三菱ふそうトラック・バス)

行政・団体国土交通省は1日、三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)から大型トラックにおけるリコール(回収・無償修理)の届け出があったと発表した。電気装置の不具合により、突然エンジンが停止し前照灯が消えるなどのおそれがある。今回の不具合による事故の報告はないという。

リコールの対象は、「ふそうスーパーグレート」の1車種42型式で2019年12月25日からことし8月21日までに製造された計9543台。

大型トラックにおけるASAM(電装品を統合管理する機器)の制御プログラムが不適切であることから、機械式自動変速機の大型トラックで突然エンジンが停止し、ライトスイッチをオート位置で使用していた場合は前照灯が消灯するなどの不具合が生じるおそれがある。ASAMにハーネスを追加した車両について、エンジン始動時にオルタネータの警告表示がされるおそれがある。

また、緊急制動表示灯の作動時に点滅回数が保安基準の定める回数より少なく、トラクター車においてはトレーラー側の方向指示器に球切れが生じてもメータークラスター上の方向指示器の点滅周期が変化しないため、運転者席では方向指示器の作動状態を確認できなくなる。

三菱ふそうは、ASAMの制御プログラムを更新するとともに配線回路を変更するほか、ASAMからオルタネータまで追加したハーネスを切断する措置を講じる。