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ロジクエスト、IT企業連携で請求書デジタル化実現

2021年11月19日 (金)

荷主ウイングアーク1st(ファースト)は18日、配送代行・緊急配送・国際輸送を展開するロジクエスト(東京都千代田区)が、電子帳簿保存法に対応する請求書のペーパーレス化を支援する文書活用ソリューション「SPA Cloud(クラウド)」を導入したと発表した。

ロジクエストは、配送代行・緊急配送・国際輸送の3つの事業において、バイク・自転車・四輪・ハンドキャリーの4つの配送手段をもって全国展開する。配送代行サービスでは、全国の委託ドライバーから月7000枚の月報・請求書を受領する。多くの紙の帳票を倉庫に保管。全国の各支店によって管理フローが異なるため、原本の所在がわからず過去の書類を探すには数日以上の時間がかかるなど、デジタル化が課題だった。

そこで、業務効率化を目的とした全社のDX推進プロジェクトとして、各種帳票のペーパーレス化に着手。2022年1月に改正を控える電子帳簿保存法に対応するため、月報・請求書をはじめとする帳票の電子保管の手段としてSPA Cloudを導入した。

月報・請求書のペーパーレス化を実現するとともに、月報兼請求書の紙保管に使用していた倉庫保管に伴うコストを削減。荷主企業からドライバーの過去の日報確認依頼が来た際の書類検索を効率化でき、経理部の監査対応で書類を探す業務の効率化にも大きく貢献した。

▲月報兼請求書の管理フロー(クリックで拡大、出所:ウイングアーク1st)

今後は契約書や納品書、見積書など、電子帳簿保存法の対象になる帳票の電子化をに加え、人事データの書類の保管にもSPA Cloudの活用を検討する。

物流企業では、ドライバーなど外勤従業員が顧客とやりとりする業務を中心に、依然として紙の伝票や資料を活用するケースが少なくない。こうした課題を解決するための取り組みとして、外部のIT企業との連携による業務効率化を推進する動きが広がっている。