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名村造船所、環境配慮と経済性両立した運搬船完成

2021年11月29日 (月)

荷主名村造船所は26日、伊万里事業所(佐賀県伊万里市)で建造中だった瑞穂産業(愛媛県今治市)向けの、18万2000トン型ばら積み運搬船「GRAND SAKURA」(グランドサクラ)を引き渡したと発表した。新規開発の載貨重量18万2000トン型ばら積み運搬船の2番船となる。

共通構造規則の適用による船体構造強度の強化や、バラストタンクの塗装性能基準に基づくバラストタンクの腐食防止を図ることにより、船舶の安全性を確保。船型改良のほか、名村造船所が独自に開発した「Namura flow Control Fin」(ナムラ・フロー・コントロール・フィン)や「フィン付き舵」を装備するとともに、最新型の高効率プロペラを採用することで推進性能の向上を図るほか、電子制御式主機関の採用により燃費性能と経済性を高めた。

主機関および主発電機関には、窒素酸化物排出規制に適合した機種を採用。エア式船尾管シール装置を採用し環境に配慮した仕様とした。港湾内の汚水排出規制も考慮し、生活排水や雨水、カーゴホールド洗浄水の船外排出を適切に管理するため、汚水などの貯蔵タンクを装備した。

■GRAND SAKURAの概要
全長:291.92メートル
幅:45.00メートル
夏期満載喫水:18.20メートル
総トン数:9万3628トン
載貨重量:18万1924トン
船籍:日本