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川崎汽船など、アンモニア燃料船設計基本承認取得

2021年12月8日 (水)

▲アンモニア燃料自動車運搬船のイメージ(出所:川崎汽船)

ロジスティクス川崎汽船は8日、新来島どっく(東京都千代田区)と共同で、日本の船級協会である日本海事協会より、アンモニアを燃料とする自動車運搬船の設計基本承認を取得したと発表した。

アンモニア燃料は、燃焼時に二酸化炭素を排出しない燃料であるため、IMO(国際海事機関)の2050年の温室効果ガス削減戦略目標である、「2008年比温室効果ガス総排出量50%削減」に貢献する次世代船舶用燃料として注目されている。

この共同研究は、川崎汽船と新来島どっく、日本海事協会の3者でアンモニアを燃料として使用する際の潜在的なリスク評価や安全対策を策定。アンモニア燃料の安全性評価を踏まえながら、川崎汽船と新来島どっくの両社が環境負荷低減と実運航上の要求の両立を可能とする船舶の開発に取り組んだ。

川崎汽船など3者は今回の設計基本承認の取得を契機として、アンモニア燃料の国際規則の動向やインフラ整備の状況を注視しながら、アンモニア燃料船の検討を具体化していく。