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郵船、アンモニア燃料タグボート設計で承認取得

2022年7月12日 (火)

▲アンモニア燃料タグボートのイメージ(出所:日本郵船)

認証・表彰日本郵船とIHI原動機(東京都千代田区)は12日、研究開発中のアンモニア燃料タグボートについて、7月11日に日本海事協会から基本設計承認を取得したと発表した。アンモニアを燃料とするタグボートが日本海事協会から基本設計承認を取得するのは世界で初めて。ゼロエミッション船の実現へ一歩前進した形だ。

日本郵船とIHI原動機の2社が2021年10月に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業の公募採択を受けた「アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の開発」の一環。アンモニアは燃焼しても二酸化炭素を排出しないため、地球温暖化対策に貢献する次世代燃料として期待されている。アンモニアの原料となる水素に「二酸化炭素フリー水素」を活用することで、燃料のライフサイクルまで考慮したゼロエミッション化の実現が可能とされ、注目を集めている。

アンモニアを船舶用燃料とすることにより、航海中の温室効果ガス排出量を大幅に削減することが可能となる。日本郵船とIHI原動機は今回の承認取得も契機として、早期の社会実装を目指して研究開発を推進していく。