ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

不二製油と伊藤忠が合弁、北米で植物油脂事業拡大

2021年12月9日 (木)

(出所:不二製油)

M&A不二製油グループ本社(大阪府泉佐野市)は9日、伊藤忠商事との合弁で新会社「Fuji Oil International」(FII、米ニューヨーク)を2022年3月に設立することで合意したと発表した。北米で再生可能エネルギーの需要が高まるなかで、双方のグループの強みを生かすことで、それに使われる植物性油脂の北米市場における存在感を高めていく。

不二製油グループと伊藤忠商事がそれぞれ米国に所有するグループ企業による合弁で、新会社を設立する。

不二製油グループ本社は、これまでも北米市場で2拠点の生産体制を整備し、パーム油やヤシ油といった南方油脂を原料として、製菓製パン用油脂などの開発と製造・販売などを行ってきた。伊藤忠商事も、プレミアム植物油といわれるひまわり油や米ぬか油の製造・販売を強みに北米市場を展開してきた。

米バイデン大統領の就任以降、クリーン燃料政策で大豆油の需要が急拡大している。不二製油グループ本社と伊藤忠商事は、こうした社会情勢を受けて植物性油脂の市場が今後拡大すると予測。このたび合弁で新会社を設立することで、植物性油脂の販路拡大や新規顧客の開拓、コストメリットを創出し、安定した供給体制を構築するとともに、当地における付加価値製品の提供により物流業界をはじめとする産業界における環境負荷低減の取り組みを支援する狙いだ。