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玉井商船、東証新市場「スタンダード」選択申請へ

2021年12月16日 (木)

(イメージ)

ロジスティクス玉井商船は16日、2022年4月に予定される東京証券取引所の市場区分の見直しについて、「スタンダード」市場を選択する申請書を提出したと発表した。ことし6月30日の移行基準日時点において、スタンダード市場の上場維持基準を充たしていないことから、新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書を作成した。

玉井商船の移行基準日時点におけるスタンダード市場の上場維持基準への適合状況については、流通株式時価総額の基準である10億円を充たしていない。しかし、2022年3月期第1四半期決算で業績が大きく改善し、ことし9月30日時点における流通株式時価総額は19億227万8106円と試算。上場維持基準を満たす水準にあるとしている。

玉井商船は、2020年3月期とことし3月期の2期連続で営業・経常・親会社株主に帰属する当期純損失を計上。ことし3月期には「継続企業の前提に関する注記」を記載している。こうした業績を反映した株価低迷による流通株式時価総額基準への不適合を回避するため、業績回復と継続企業の前提に関する注記の解消を推進してきた。

2022年3月期第1四半期決算では、外航ドライバルクの海運市況が好転し、特に外航海運業部門においては市場の急回復による貸船料の収益増が寄与した結果、業績は収益・利益も大幅に改善。継続企業の前提に関する注記についても、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象や状況は現時点で存在しないと判断し、ことし11月11日提出の第2四半期報告書において注記の記載を解消している。