行政・団体例年3~4月に集中する引っ越しの依頼のピークを分散させようと国土交通省は12日、「混雑時期を外してスムーズな引っ越しを」と、経済団体を通じて利用者への呼びかけを始めた。
国交省によると、2020年の大手事業者6社の引っ越し件数は、3月が約35万件と、通常の月の約2倍になっており、今年も同様のパターンが予想されるとしている。

(出所:全日本トラック協会)
繁忙期の引っ越し業社の人手不足を防ごうと国交省は、全日本トラック協会と都道府県トラック協会とともに、今春に引っ越しを検討している利用者向けに「分散引っ越しにご協力おねがいします」というお願いを、混雑予想カレンダーとともに記したチラシを作成。
国交省は、引っ越し時期を分散することで、代金が安くなった▽会社の従業員の引っ越しにかかわるコストを抑えることができた▽予約が取りやすくなった――といった声が寄せられていることを紹介。
とはいえ、依然として3~4月の依頼の集中傾向が続いていることから、国交省は「最近の人手不足により、混み合う時期は『希望日にある事業者が見つからない』など、ご希望に添えない場合もあります。トラブルのないスムーズなお引っ越しのためにも、混雑時期を外したお引っ越しをご検討くださいますよう、ご理解・ご協力をお願いいたします」と呼びかけている。