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トッパン・フォームズが事務在庫管理システム開発

2022年1月20日 (木)

サービス・商品トッパン・フォームズ(東京都港区)は20日、印刷物やオフィス用品などの在庫を、重量計測を利用して自動で管理・発注するシステムを開発したと発表した。イオンクレジットサービス(東京都千代田区)がシステムを導入した。トッパン・フォームズは、こうした在庫管理支援サービスを今後も広げる方針で、サービス内容のさらなる拡充とともに市場展開を加速する。

トッパン・フォームズが展開する購買管理ウェブシステム「オータスカリPro(プロ)」は、発注から納品までの情報を一元管理するシステムとして開発。スマートショッピング(東京都品川区)が展開する在庫管理IoTサービス「スマートマットクラウド」と「オータスカリPro」とのデータ連携システムを新たに開発することで、「自動発注システム」を実現した。

スマートマットクラウドは、リアルタイムで重量を計測し、クラウド上に情報を蓄積して在庫・消費データを可視化。さまざまな品目の在庫管理を対象に、2021年末時点で1100件を超える導入実績がある。

サービスを導入したイオンクレジットサービスは、カードごとに異なる印刷物を同封するため大量の部材を各取引先ごとに管理する必要があり、必然的に納品依頼の対応も増加していた。今回、スマートマットの導入で棚卸し作業を軽減し可視化された在庫量のデータを基に、オータスカリProと連携した新システムを開発・納入。在庫管理や納品依頼、集計・棚卸しなどの業務時間を年900時間以上軽減したほか、在庫状況のリアルタイムでの把握による省人化も実現できたことで、大幅な業務効率化につなげた。

▲「オータスカリPro」自動発注の流れ(出所:トッパン・フォームズ)

トッパン・フォームズは、今回の新たな連携システムの開発・導入を契機として、物流業を中心に自動発注システムを拡販し、機器やシステムを含めて今後3年間で3億円の売り上げを目指す。