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トッパンF、港入出庫時の車両管理自動化システム

2022年1月5日 (水)

荷主トッパン・フォームズは、トヨタ自動車と共同で、自動車が港に入出庫する際に、車両情報の収集と車両の台数管理を自動化できるシステムを開発した。

「車両通過検知システム」と名付けられた新システムは、トッパン・フォームズの無線自動識別(RFID)と光センサー技術を組み合わせたもので、通過する車両に搭載されたRFIDタグの読み取りと、通過方向の識別を自動で行うことが可能だ。

システムの導入により、車両物流の現場でこれまで、1台ごとに手作業で行われていたRFIDタグやバーコードの読み取りによる車両の情報収集と台数集計を、自動化することができる。

▲入庫台数管理を行う「車両通過検知システム」のイメージ(出所:トッパンフォームズ)

同社はこのシステムにおいて、RFIDリーダーと光センサーで取得した車両情報を解析処理する独自のアルゴリズムもあわせて構築した。これにより、車両の形状や色、設置環境の明るさなどに影響されることなく、さまざまな車両が通過する現場でも導入することが可能となる。

同社は今後、このシステムをトヨタ自動車の港拠点だけでなく、全国の物流拠点にも順次導入していきたいとしている。車両生産ラインやフォークリフトやコンベアでの入出庫管理での利活用を想定している。

▲想定される利活用シーン(出所:トッパンフォームズ)

RFID技術とセンシング技術を組み合わせた開発を手がける同社は、今後も製造をはじめ物流、医療現場を中心に、RFIDリーダーのためのアプリケーション開発やRFIDタグの設計や開発、販売を進めることで、2024年までに3億円の売り上げを目指す。