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ESRがARAを5960億円で買収、アジアなど投資拡大

2022年1月27日 (木)

M&Aアジア太平洋諸国で物流不動産開発を手がけるESR(香港)は、不動産投資ファンドのARAアセットマネジメント(シンガポール)を52億⽶ドル(5960億円)で買収したと発表した。ESRは今回の買収を契機として、経済成長が続くアジア太平洋地域で需要が拡大する物流施設やデータセンターへの投資を推進していく。

新⽣ESRグループは1400億⽶ドル(16兆580億円)の運用資産残高を誇る、アジア太平洋地域で最⼤の不動産アセットマネジメント会社となった。

(イメージ)

ESRグループは、開発・投資、ファンドマネジメントを事業の柱としながら、世界経済の中で最も急速に成⻑しているアジア太平洋地域において、私募ファンドとリートを運⽤し、ニューエコノミー不動産と優良な事業⽤不動産のライフサイクル全般に資⾦を循環させながら、先進的物流施設、データセンター、店舗・オフィス等商業・事業⽤施設の開発・管理を推進していく。

機関投資家による収益不動産への投資は、2020年の総資産3兆3000億⽶ドル(378兆円)から25年には5兆2000億⽶ドル(596兆円)に増加すると予想されており、2兆⽶ドルの成⻑機会を見込む。ESRグループは経営統合により、世界唯⼀の不動産の循環型投資エコシステムを構築。ARAのリートと私募ファンドを通じて店舗・オフィス等優良な事業⽤不動産に投資している投資家が、それを売却し、ESRとARAグループのLOGOSを通じて先進的物流施設・データセンターに再投資することで資⾦を循環させ最適なポートフォリオを可能とする。

ESRとデータセンターのスペシャリストであるLOGOSが統合することで、事業はGDP95%以上を占める主要10か国に拡⼤。ESRグループのニューエコノミー不動産の運用資産残高は590億⽶ドル(6兆7670億円)、開発中プロジェクトは100億ドル(1兆1470億円)、開発計画は900万平方メートル以上となり、APAC最⼤のニューエコノミー不動産プラットフォームとしての地位を確固たるものにする。

また、統合により各国で業界トップクラス企業となり、拡張したネットワークを活かし、先進的物流施設・データセンター開発を通じ顧客の多様なニーズに応え事業拡⼤を支援するとともに、投資家にはニューエコノミー不動産セクターへのダイナミックな投資機会・ソリューションを提供していく。