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ジャパンヒュペリナー、航空貨物業務自動化PF開発

2022年1月27日 (木)

ロジスティクスジャパンヒュペリナー(堺市南区)は27日、荷主やフォワーダー、航空会社が一貫して貨物の予約・追跡・書類作成を自動化できるデジタルプラットフォームを開発したと発表した。

航空貨物業界では業務効率化を推進する観点から、基幹システムの刷新や業務プロセスの標準化を推し進める動きが加速する。ジャパンヒュペリナーはこうした背景から、デジタル化への移行のニーズに応えるための取り組みとして注力していく。

▲デジタルプラットフォームのログイン画面(出所:ジャパンヒュペリナー)

荷主が海外へ貨物を輸送する場合は、複数のフォワーダーへ見積もりを依頼した後に各フォワーダーが見積もりを作成する。その際に海外の支店とやり取りが発生する場合もあることから、見積もり提示までに数日要するのが一般的だ。荷主と航空会社の仲介となっているフォワーダーの視点からも、航空輸送に必要な書類のマニュアル作成、貨物追跡に関する荷主からの問い合わせ対応などを含めた非効率な業務の効率化が課題になっている。

ジャパンヒュペリナーは、従来の業務プロセスを抜本的に革新する新たな運用と最新テクノロジーを駆使することで、視覚的に使い勝手がよく生産性も向上できるデジタルプラットフォームを開発した。

デジタルプラットフォームは、業態間の垣根を無くした仕組みの構築に成功。現状のメール・電話でのやり取りが不要になるだけでなく、各航空会社の予約画面にログインして貨物の詳細を入力する手間もなくなる。従来システムと比べてよりシンプルでシームレスな操作性も実現することで、従来の業務プロセスを3割効率化することができるという。

(イメージ)

さらに、荷主が航空貨物の知識がなくても簡単にフライトを比較することが可能なのも特徴だ​。出荷詳細の画面から必須項目に貨物の情報を入力するだけで、リードタイムなどのニーズに合ったフライトを選択できる。

システム内部で作成したインボイスなどの書類に加えて、ユーザー自身で作成した書類もアップロードして着地側と共有できるようにしたことで、アナログ業務のデジタル化を実感できる仕様とした。

ジャパンヒュペリナーは、デジタルプラットフォームのトライアル運用を2021年12月に開始。ことし7月のリリースを経て2022年度内の本格導入を目指す。