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独カーゴ・ワン日本上陸、航空貨物のデジタル予約

2022年7月13日 (水)

ロジスティクスドイツの新興企業、cargo.one(カーゴ・ワン)は13日、航空貨物のデジタル予約業務を同日から日本でも始めると発表した。国内では海運で本格化しているデジタルフォワーディングが、いよいよ航空貨物分野でも始まることになり、今後、同社のサービスの利用が国内航空会社やフォワーダーなどにどこまで広がるかが注目される。

発表によると、同社は無料登録で利用できるデジタル予約のプラットフォームサービス「cargo.one」を貨物輸送業社に提供し、貨物航空会社のへの橋渡しをする。このサービスでは、航空貨物の容量の検索や比較、予約、追跡がオンラインでリアルタイムに行える。橋渡し先の航空会社は今のところ、ANA Cargo(ANAカーゴ)、ルフトハンザ・カーゴ、フィンエアー・カーゴの3社で、目的地は300以上。数週間以内に他の航空会社も追加予定という。


▲(左から)cargo.oneの見積もり画面、予約確認画面(クリックで拡大、出所:cargo.one)

サービスの効果についてカーゴ・ワンは、「フォワーダーは航空貨物の輸送スケジュール計画と予約にかかっていた時間の50%を削減できる。数回クリックするだけで、関連するすべての航空会社、ルート、料金、予約可能なオファーと予約確定までを1分以内で確認できる」と説明している。同社は日本でのサービス開始に合わせて、東京都千代田区内に事務所を開設した。

カーゴ・ワンは2017年設立で、ベルリンに本社を置く。数十の航空会社から即座に予約可能な見積もりを提供するなどのサービスで成長してきた。ANAカーゴなど3社のほか、IAGカーゴやシンガポール航空カーゴなど数十の国際航空会社と提携している。

■cargo.one紹介動画