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SGHD、3Q累計好調で連結通期予想を上方修正

2022年1月28日 (金)

(出所:SGホールディングス)

財務・人事SGホールディングス(HD)は28日、2022年3月期の通期連結業績予想を修正したと発表した。2021年10月29日公表の前回予想について、営業収益を1兆4500億円から1兆5200億円に、営業利益を1250億円から1390億円に、経常利益を1270億円から1410億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を850億円から960億円にそれぞれ引き上げた。

2022年3月期第3四半期累計期間における連結業績は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界的な海上コンテナ需給のひっ迫によるサプライチェーンの混乱の長期化や海上・航空運賃の高騰が続くなかで、スリランカの連結子会社エクスポランカが海上・航空コンテナスペースを確保して既存・新規顧客の旺盛な需要を取り込んだことが奏功し、業績が好調に推移した。

SGホールディングスは、第3四半期までのこうした業績や足元の経営状況を踏まえて、業績予想の修正に踏み切った。

併せて、2022年3月期の配当予想も修正。期末配当について、21年10月29日公表の前回予想の1株あたり21円から26円に増額。第2四半期末配当20円と合わせて、年間配当は46円となる。

2022年3月期第3四半期累計連結決算は、営業収益が前年同期比18.8%増の1兆1666億4000万円、営業利益が29.7%増の1148億2800万円、経常利益が29.6%増の1166億1700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が26.6%増の799億8000万円で、第3四半期では5年連続の増収増益となった。

主力のデリバリー事業は営業収益が前年同期比3.1%増の7904億5200万円、営業利益が18.1%増の746億3000万円だった。宅配便は、BtoBの取扱個数が前年並みの一方で、BtoCの取扱個数は通信販売の利用者が拡大したことで堅調に推移。佐川急便の先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL」(ゴール)による提案営業の成果も、業績を後押しした。

ロジスティクス事業は、営業収益が2.3倍の3266億9600万円、営業利益が3.1倍の311億3800万円だった。世界的な海上コンテナ不足に対する解決の見通しが依然として立たず海上・航空運賃が上昇を続けるなかで、スリランカの連結子会社エクスポランカが安定的にコンテナスペースを確保し、顧客の需要に対応。国内では、GOALによる包括的なソリューション提案により、3PLなどの新規案件を受託した。