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白山工業、トラスコ中山へIoT地震観測サービス

2022年2月2日 (水)

環境・CSR白山工業(東京都府中市)は2日、提供する「IoT地震観測サービス」が、トラスコ中山の全国17か所の物流センターに導入されたと発表した。

トラスコ中山は、拠点が地震などで被災した場合に別の拠点で業務を代替できる体制を整備していたが、2021年2月の福島県沖を震源とする地震で一部施設に被害が発生したことを受けて、IoT地震観測サービスを導入。これにより、全国の物流センターの被害状況を即座に把握できるようになり、災害時の初動対応体制のさらなる強化につなげた。21年10月に発生した千葉県北西部を震源とする地震では、夜遅い時間にもかかわらず迅速な被害状況の把握とその後の初動対応に役立った。


▲(左から)各物流センターに設置した地震計で地震時の揺れを計測、全国の物流センターの震度や被害状況をまとめて確認

トラスコ中山は、安心して利用できる物流サービスを提供するため、すでに導入している安否確認システムとの連携や、IoT地震観測の記録を活用することによる物流機器・システム・ロボットに対する地震の影響の検証を進めることで、今後のシステムやロボットの円滑で最適な導入につなげていくという。

白山工業は今回のトラスコ中山へのサービス提供を契機として、企業のサプライチェーン強化を支援する活動をさらに推進していく。

▲地震の被害状況を即座に確認し初動対応を検討する(出所:白山工業)