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UDトラックス、トラック「クオン」5048台リコール

2022年2月17日 (木)

行政・団体

国土交通省は17日、UDトラックス(埼玉県上尾市)からリコールの届け出があったと発表した。同社は18日にリコールを開始する。

大型トラック「クオン」の電制エアドライヤーにおいて、セントラルシャシー入出力モジュールのエアドライヤー再生プログラムが不適切なため、ドライヤー乾燥再生動作が適切な頻度で実行されず、乾燥剤の吸湿能力の低下により高湿度圧縮空気がエアタンクや各エアシステム回路内で結露し凝縮水が生成される。そのままの状態で使用を続けると車高調整不良等が発生することがある。

外気温が氷点下の環境において、最悪の場合、トレーラー側ブレーキ回路内で凝縮水が凍結し、トレーラー側の主ブレーキが効かない、または駐車ブレーキ引きずりにより火災に至るおそれがある。また、ブレーキ系のエアバルブ内に残留した水分が凍結し、ブレーキ異常の警告メッセージが表示されるとともに、電子制御ブレーキシステムで作動不良にいたるおそれがある。

改善箇所説明図

リコール対象は、日野自動車といすゞ自動車のブランド型式を含めて、2021年3月4日から12月1日までに製造された計5048台。UDトラックスは、全車両でセントラルシャシー入出力モジュールのプログラムを書き換える。主ブレーキ異常や車高調整システム異常の警告メッセージが表示される場合は、故障診断を行い該当する部品を交換しエア配管内をエアパージする対策を講じる。