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いすゞ、トラック「エルフ」「ギガ」対象リコール実施

2022年2月4日 (金)

(イメージ)

行政・団体国土交通省は3日、いすゞ自動車からリコール(回収・無償修理)3件の届け出があったと発表した。いすゞ自動車は4日にリコールを開始する。

小型トラック「エルフ」(他メーカーへのOEM供給を含む)について、前輪緩衝装置において、フロントリーフスプリングの製造工程が不適切なため耐久性が不足しているものがあり、リーフスプリングが折損し、最悪の場合、走行安定性が損なわれるおそれがある。

また大型トラック「ギガ」について、スタータリレーおよびキャブチルトリレーへ接続するハーネスのコネクター取り付け向きが不適切なため、キャブチルト状態で高圧洗浄を行った場合に、コネクター部から水が浸入することがある。リレーの接点間でトラッキングが発生して発熱・焼損し、最悪の場合火災に至るおそれがある。すでに2件の火災案件が報告されているという。

さらに、「ギガ」については、エアブレーキ用ブレーキホースにおいて、ホース製造工程での作業が不適切なため、耐久性が不足しているものがあり、当該ホースの破損でエアが漏れてブレーキ警告灯が点灯し、制動力が低下するおそれがある。

「エルフ」の前輪緩衝装置の不具合についてのリコール対象は、OEMの日産自動車「アトラス」、マツダ「タイタン」を含めた3車種で、2018年11月7日から21年5月15日までに製造された計1万6522台。「ギガ」のリコールについては、ハーネスコネクターの取り付け不適切案件の対象が17年6月15日から21年9月17日までに製造された計1367台、ブレーキホース不具合の対象は21年9月22日から10月18日までに製造された計211台。

いすゞ自動車などは、ダイレクトメールや直接訪問で通知するほか、各社のウェブサイトにリコール関連情報を掲載する。