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スカニア、トラックLPGRSシリーズでリコール実施

2021年12月23日 (木)

(イメージ)

行政・団体国土交通省は22日、スカニアジャパン(東京都港区)から2件のリコール(回収・無償修理)の届け出があったと発表した。

スカニアトラック「LPGRS」シリーズで、補助燃料タンクとエアドライヤ再生制御バルブに不具合があり、火災や走行不能に陥るおそれがあるという。現時点で事故の報告はない。

車両の補助燃料タンクの不具合は、車両設計が不適切なため走行振動や走行による燃料移動の影響で水抜きドレインプラグ周辺に応力が集中するものがある。ドレインプラグ周辺にヒビが入って燃料漏れが発生し、最悪の場合は火災に至るおそれがあるという。対象は、2018年7月17日からことし8月10日までに輸入した計121台。

エアドライブ再生制御バルブの不具合は、エア圧力制御システムにおいて、エアドライヤ再生制御バルブの設計が不適切なため、エア圧力の気密を保持できないものがある。その場合はエア漏れが発生し、警告灯が点灯するか、またはエンジン始動時後にエア圧力が上がらないことでパーキングブレーキを解除できず、走行できなくなるおそれがあるという。対象は17年8月18日からことし5月7日までに輸入された計745台。

スカニアジャパンは、ダイレクトメールや管理ディーラーからの連絡、ウェブサイトへの情報掲載で顧客に通知する。

■補助燃料タンク改善箇所説明図
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001446529.pdf
■エアドライヤ再生制御バルブ改善箇所説明図
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001446526.pdf