三方良しの｢グッドマン高槻｣、物流適地に今夏誕生

話題交通利便性と周辺環境は、物流施設を利用する企業と、そこで働く人の双方にとって大きな関心事だ。企業側は荷物を配送できるエリアや効率、労働力の確保に影響し、従業員にとっては通勤時間をはじめとするライフスタイルに影響する。2022年8月に完成予定の「グッドマン高槻」（大阪府高槻市）は、こうした立地面で高い優位性とポテンシャルを兼ね備えた、業界注目の先進物流施設だ。

▲グッドマン高槻の完成イメージ

新名神開通でさらに広がる可能性

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グッドマン高槻は、大阪と京都のほぼ中間に位置し、3つの高速道路インターチェンジ（IC）を選択できる好立地に完成する。新名神高速道路の高槻ICから5.6キロ、名神高速道路の茨木ICから8キロ、近畿自動車道の摂津北ICから8キロと、いずれも車で20分圏内だ。

さらに、高速道路を利用した60分圏内にまで範囲を広げると、都市部の大阪市・京都市をはじめ、東は奈良市、西は神戸市、北は亀岡市と周辺2府2県をカバー。人口にして1360万人、600万世帯を配送圏内に収められる。

また、周辺では新名神高速道路の大津ジャンクション（JCT）・城陽JCT/IC間と、八幡京田辺JCT/IC・高槻JCT/IC間で開通工事が進められており（22年2月19日現在）、さらなる配送エリアの拡大と幹線輸送の利便性向上が見込める。グッドマン高槻は、人口の多い北摂エリアへの狭域配送だけでなく、関西広域、ひいては全国配送を視野に入れた立地上のポテンシャルを持つのだ。

雇用に有利なロケーション

物流人材の確保という点でも未来は明るい。施設のある高槻市は人口35万人の中核都市で、京都市や大阪市へのアクセスが良いことから、近年若年層からも人気が高まるエリアだ。

グッドマン高槻の周辺には、ユニクロや業務スーパー、シャトレーゼといった若者やファミリー層に人気の商業施設が立ち並ぶ。働き盛り世代である20〜59歳の生産年齢人口は17万人で、全住民の約5割におよぶ。施設まではJR高槻駅・阪急高槻市駅から2キロ圏内で、徒歩4分以内にバス停の「二十停留所」があり、通勤のしやすさも好材料だ。

▲デザイン性の高いエントランスや共用部は、若年層の就労意欲につながる

ドライバー・周辺交通・環境への配慮も

もちろん、物流施設としての機能も充実している。グッドマン高槻は、2万552平方メートルの賃貸面積を有する鉄骨造・地上4階建ての物流施設。地上階に「ピロティ車路」を採用したことで、16台分のトラックバースを含む接車エリアは雨風にさらされることがない。さらに、トラックの通行で重要な有効幅員も13メートルと広く確保しており、片側の待機スペースに車両が停車している場合でも別の一台が余裕を持って通過したり接車したりできる。スムーズな車両の入れ替えは、運転手のストレス軽減だけでなく、拠点周辺の交通への配慮や、効率的な入出庫作業にもつながるだろう。

▲ピロティ車路の出入口（クリックで拡大）

また、非常用発電のバックアップ電源と緊急地震速報装置、衛星電話機などを装備し、BCP（事業継続計画）対策もぬかりない。建物全体から漂う「近未来を感じさせる高いデザイン性も特徴」（グッドマンジャパン）だ。

機能面もさることながら、環境に配慮した設計からも目が離せない。グッドマンジャパンは、リサイクル品の建築資材やLED照明を積極的に採用するなどして、将来的には建築物省エネルギー性能表示制度（BELS）や、DBJグリーンビルディング認証を取得する予定だ。同社はいずれの認証制度においても最も高い格付けの取得を目指しており、テナント企業の環境に配慮した物流体制の構築を支援する。

「好アクセス」「雇用に有利」「環境への配慮」−−。日本三大商人である近江商人がかつて残した言葉に、「三方良し」がある。「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の3つを指す言葉だ。グッドマン高槻が描く未来には、「企業良し」「従業員良し」「社会貢献良し」という現代の「三方良し」の構図が見える。

■物流施設特集 ‐関西編‐