ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

店舗からマンションへ商品配送、幕張新都心で実証

2022年3月10日 (木)

(出所:KCCS)

調査・データ京セラコミュニケーションシステム(KCCS、京都市伏見区)は10日、千葉市の幕張新都心の公道で、無人自動走行ロボットを使ってマンション住民に商品を配送する実証実験を始めた。住民の利便性向上に加えて、移動販売や巡回警備といった「買い物弱者」対策や見守り活動など地域課題の解消への活用も視野に、無人自動走行ロボの社会実装を目指す。

実証実験は千葉市が企画し、KCCSが実施して無人自動走行ロボットの提供と運用を行う。小売店舗や自動運転のリスクアセスメントを行うため、イオンリテールと損害保険ジャパンがそれぞれ協力する。

▲実証実験のイメージ(クリックで拡大、出所:KCCS)

対象店舗は、複合型商業施設のイオンスタイル幕張ベイパーク(千葉市美浜区)で、無人自動走行ロボットは同店舗と近隣2棟のマンションの間を定期的に巡回する。マンション住民は購入した商品について、店舗脇にある場所でロボットに預け、自宅近くの停止場所で受け取ることができる。

ロボットには大(5個)、中(5個)、小(10個)と3種類のロッカーを設置。搭載されたタッチパネルで開閉して商品を積み込む。ロボットの大きさは長さ2.5メートル以下、幅1.3メートル以下、高さ2メートル以下で、時速15キロで走る。走行状況は常に遠隔で監視し、人や障害物を回避できない場合などに対応する。

無人自動走行ロボットが、人手不足が深刻なラストワンマイル配送の課題解消や効率化の手段として活用できるか注目されそうだ。