ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

RFID世界市場、年10%超で拡大し27年に2.2兆円に

2022年2月3日 (木)

(イメージ)

調査・データ米調査会社Report Ocean(レポート・オーシャン)は2日、電波を用いてICタグの情報を非接触で読み書きする自動認識技術であるRFIDの世界市場について、2021年から27年までに年10.2%以上のペースで拡大するとの予測を明らかにした。27年に191.6億米ドル(2兆1900億円)に達すると予測。20年のほぼ2倍に膨らむとしている。

RFIDは、電磁界を利用して物体に取り付けられたタグを自動的に追跡・識別する機能を持つ。タグとリーダーの2つのコンポーネントからなる無線システムで、新型コロナウイルス感染拡大などをきっかけに製造装置に搭載される機会が増えたことにより、無線周波数検出市場の需要増を予測する。

購入や設置、メンテナンスのコストが依然として高いことが、市場の成長を阻む要因になるものの、コロナ禍によるコンタクト追跡ソリューションのニーズの高まりが、予測期間中の市場成長を高めるとみられる。

RFIDの世界市場の地域分析では、米国でのRFIDシステムの需要が増加し、市場シェアの面で世界をリードする。アジア太平洋地域は、様々な領域における経済成長で市場拡大が顕著になると予想。ヘルスケアや航空宇宙、商業、農業などで新技術の採用が加速すると考えられることから、RFID市場に有利な成長をもたらすと分析している。