ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

丸全昭和運輸、中期計画で24年度経常利益165億円に

2022年3月28日 (月)

調査・データ丸全昭和運輸は28日、2024年度を最終年度とする3か年の中期経営計画を発表した。長期ビジョンの目指す姿「テクノロジーと現場力で、お客様の未来を創造するロジスティクスパートナー」の実現に向けて、事業競争力や企業基盤の強化を推進。2024年度の連結業績目標として売上高1650億円(2021年度予想:1350億円)、経常利益165億円(110億円)を掲げる。

「ロボット」「医療機器」「半導体製造装置」「半導体材料」「蓄電池」「電子部品」「産業機械」の7業界を、丸全昭和運輸の強みを生かせる成長分野と位置付ける。大手既存顧客のなかで成長産業にかかわる製品・部材などをターゲットとして、シェア拡大を図るとともに、既に提供しているサービスで特に差別化できている領域を強化し、販売も強化する。

これらを実現するための施策として、「事業競争力」「企業基盤」の強化を推進する。事業競争力の向上策として、物流分野では「3PL事業の拡大と高度化」「物流プラットフォームの確立」「ロジスティクス事業の拡大」「グローバル物流事業の拡大」の4点に注力。さらに構内作業における機械化や省人化、メンテナンスなど機工関連業務のサービス範囲の拡大も推進する。

企業基盤の強化策については、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進▽人材の確保と育成▽設備投資の強化▽M&Aの活用▽グループ組織体制の強化▽IR(投資家向け広報)の強化▽SDGsへの取り組み――の7点について重点的に取り組む。

▲長期ビジョンのイメージ(出所:丸全昭和運輸)

DX化については、基幹システムや物流プラットフォームの構築、デジタライゼーションの推進を図る。人材の確保と育成に向けて、ダイバーシティの推進や社員のスキル向上、グループにおける人事制度の整備を進める。さらに、グループの戦略策定機能の強化や管理力・現場力強化を目的としたグループ再編、リスクマネジメント体制の強化に取り組む。