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名村造船所、高効率運航の可能な運搬船を引き渡し

2022年3月30日 (水)

荷主名村造船所は29日、伊万里事業所(佐賀県伊万里市)で建造していた、パナマのSALVIA MARINE NAVIGATION向けの18万2000トン型ばら積み運搬船「FLORIDA」(フロリダ)を引き渡したと発表した。同船は新規開発した載貨重量18万2000トン型ばら積み運搬船の第3番船となる。全長291メートル、全幅45メートル、総トン数は9万3719トン。

▲18万2000トン型ばら積み運搬船FLORIDA(出所:名村造船所)

主要な寸法は、フランス・ダンケルク港への入港が可能な最大船型「DUNKIRK MAX」に対応。船体の構造強度を高めるため共通構造規則を適用したほか、バラストタンクの塗装性能基準の適用により腐食防止に努めることで船舶の安全性を向上させた。

独自開発したフィン付き舵の装備や最新型高効率プロペラを採用するなどして、船の推進力を高めるとともに電子制御式主機関の導入により、燃費を含めた高効率な性能もアップさせた。環境に配慮した構造も特徴で、主機関や主発電機関には窒素酸化物排出の3次規制に適合した機種を取り入れている。汚水などの貯蔵タンクも搭載し、排水や雨水を適切に管理できる。