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ファンファーレ、コンテナ不法投棄防止へ新機能

2022年4月5日 (火)

サービス・商品産業廃棄物関連企業のファンファーレ(東京都港区)は4日、AI(人工知能)を使った産廃事業者向け配車サービス「配車頭」(はいしゃがしら)を改良したと発表した。排出事業場から返却されていないコンテナやドラム缶などの数を自動計測する機能を付け加えた。コンテナなどが不法投棄される事態を防げるという。

ファンファーレは、「未返却の荷姿管理」を新機能として付与。荷姿とは産廃物を入れるコンテナやドラム缶などの容器を指す。

▲配車頭のサービス内容(クリックで拡大、出所:ファンファーレ)

運搬車両の配車実績を元に排出場に残っている容器数を自動で計算。回収を容易にするほか、放置されたまま紛失扱いになってしまわないようにする。ドライバーの書類記入や事務員の転記といった業務も不要になる。

同社は産廃に関する省力化・効率化に取り組んでいる。配車頭は、乗務員やコンテナ、受注などに関する情報を入力すると、AIが自動で配車表を作成し、乗務員に携帯電話で指示を送るソフトウエアだ。新機能は配車頭のユーザーは無料で利用できる。

産廃容器を巡っては、事業者が知らないところで不法投棄される懸念があり、企業の信用に関わる問題となっている。一方で容器の管理には手間もかかり、これまでは一個一個にGPSを設置するといった費用のかかる対策しかなかった。事業者からは「費用も手間もかけず、未返却の荷姿の管理をしたい」という声が上がっていたという。