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置き配調査、受け取り側も配達員への配慮示す

2022年4月18日 (月)

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調査・データ宅配サービスを展開するセイノーホールディングスグループのLOCCO(ロッコ、東京都中央区)とTポイント・ジャパン(東京都渋谷区)は18日、Tカード会員を対象とする「置き配」の利用調査結果を公表した。アンケートに回答した2人に1人は置き配の利用経験があり、利用したことがない人でも「配達員の負担軽減」効果に最も魅力を感じている一方、盗難などのトラブルに関する不安が利用しない理由に挙げられていることがわかった。

アンケートは20代から60代の、男性629人、女性622人の計1251人のT会員を対象にウェブ調査を実施した。

まず、置き配を利用したことがあるか、という質問に対しては49.7%が「ある」と答え、5割が利用を経験していることがわかった。特に20代から40代の若年層が置き配を利用している傾向にある。「知っているが、利用したことがない」が43.9%、「知らない」が6.4%で、置き配の認知度自体は9割を超えた。

置き配を推奨する理由については、同サービスを頻繁に利用するユーザーの62.4%が「配達員の負担が減る」と回答。利便性よりも、配達員への配慮を示す回答が最も多かった。以下は、「再配達による連絡が不要」が58.2%、「在宅の必要がない」が56%で、いずれも再配達に対しての煩わしさから、それを防ぐ手段として置き配に利便性を求めていることがわかる。

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続いて、未利用者に聞いた置き配に魅力を感じるポイントについては、ここでも「配達員の負担が減る」(32.8%)が最も多かった。「一度の配送で、環境に優しい」(26.4%)、「再配達による連絡が不要」(26.4%)と続き、未利用者の間でも労働環境や環境負荷低減に資する取り組みであるという認識はされているようだ。

また、「置き配を知っているが、利用したことがない」人になぜ利用しないかを聞いた質問では、全年代を通して「盗難」「紛失」「不安」などのワードを用いた返答が多かった。ロッコによると、2021年1月から22年3月の期間における盗難や紛失などの盗難保険適用率は0.0008%と10万件に1件未満であるというが、未利用者の多くが防犯上の懸念から置き配に抵抗感があることから、置き配の普及に向けての課題となっていることがわかった。