調査・データマーケティング支援事業を手掛けるネオマーケティング(東京都渋谷区)は12日、通信販売の利用者に対する宅配サービスについての意識調査の結果を公表した。通信販売利用者の約半数が再配達を依頼した経験があり、再配達依頼をよくする人の17.9%が、「気軽に依頼できる」を理由に挙げた。また、置き配を利用しない理由について「盗難や紛失への不安」を挙げる声が多かった。
同社は「物流の2024年問題」や「宅配の再配達問題」など通信販売業界の課題を解決するため、利用者の意識の把握を試みた。調査は10月7、8日の両日、全国の20歳以上の男女を対象にインターネットを通じて実施。1000人から有効回答を得た。
調査結果によると、宅配の再配達依頼を行う頻度は「ほとんど毎回依頼する」「依頼することが多い」の割合は11.2%で、「依頼することがある」を含めると46.8%と半数近くになった。
再配達依頼をすることが多い理由は「配送時間帯に自宅にいないことが多い」が39.3%で最も高く、「再配達を気軽に依頼できるから」が17.9%となった。
同社は「現状、再配達に対してのペナルティ(再配達料の設定)を設けている配送業者はなく、再配達が利用者のダメージにならないため、不用意な再配達依頼が増えてしまっている」と分析している。
また、「置き配サービス」や「配送の日時指定」の利用頻度を尋ねると、置き配を「必ず利用する」「ほとんどの場合で利用する」の合計は33.5%、日時指定は48.0%と、日時指定の利用率のほうが高かった。一方、置き配を「利用しない」とする回答も30.7%と少なくなかった。
置き配を「ほとんど利用しない」「利用しない」と回答した人に理由を尋ねたところ、「盗難や紛失が心配だから」が48.9%で最も多く、「適した場所がない」が32.7%と続き、荷物の汚れや破損より安心して受け取れる場所がないことを挙げる声が多かった。
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