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日本GLP、福岡県小郡市で物流施設を今夏着工

2022年4月26日 (火)

▲「GLP 福岡小郡」完成イメージ(出所:日本GLP)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は26日、先進的物流施設「GLP福岡小郡」(福岡県小郡市)の開発計画を発表した。ことし7月に着工し2023年11月の完工を目指す。投資総額は145億円。日本GLPが九州で開発する初のマルチテナント型物集施設だ。

GLP福岡小郡は、長崎自動車道「鳥栖インターチェンジ」を最寄りとする九州内の高速道路の要衝に立地。九州全域への広域配送が可能な立地にあり、物流拠点としての優位性の高さが特徴だ。西鉄天神大牟田線「西鉄小郡駅」と甘木鉄道「小郡駅」から徒歩圏内であるほか、近くに住宅地もあることから、雇用確保の観点でも好立地だ。

機能面では、3階につながるスロープを設置することで「1・2階」「3・4階」の組み合わせによる2層使い方式で、最大8テナントが入居可能だ。各区画には荷物用エレベーターと垂直搬送機を設置し、効率的なオペレーションを実現。環境対応については、自家消費型の太陽光パネルを設置するほか、グリーン電力の館内供給やLED照明の導入、室内と室外の空気を効率的に換気できる全熱交換器など省エネルギー設備の敷設などの取り組みを進める。2000平方メートル以上の緑地整備により冷暖房効率を高めることでCO2の排出も抑制。入居企業のオペレーションの環境負荷軽減に寄与する。

▲「リビングラボ」完成イメージ(出所:日本GLP)

日本GLPが注力するのが、よりよい就労環境の整備だ。アクリルパネルを設置した従業員用のラウンジや非接触型のエレベーターなど感染症対策を徹底するとともに、快適性と安全性を高める仕様を随所に施す。外につながるウッドデッキから直接アクセスできる「リビングラボ」を取り入れ、働く人だけでなく地元住民も利用できる空間を創出。災害時の避難場所や、地域の集会所やファーマーズマーケットなどのコミュニケーションの場として、気軽に休憩をしながらくつろいでもらうスペース構成を検討しており、就労者や地元住民のより豊かな生活をサポートする。

日本GLPの帖佐義之社長は「GLP福岡小郡は日本GLPが福岡県で開発する初のマルチテナント型物流施設だ。九州各地を結ぶ交通結節点の近くに位置し、先進的物流施設への需要が近年高まっている九州地方への広域配送拠点として大変恵まれた立地」とコメント。多様化する顧客ニーズに合わせた最適な物流オペレーションを可能にする施設づくりとともに、地域住民の方々が安全にそして豊かに生活できるコミュニティの実現を支援していく考えを示した。

■GLP福岡小郡の概要
所在地:福岡県小郡市小郡923-12
敷地面積:4万3000平方メートル
延床面積:9万1000平方メートル
構造:耐震・鉄骨造、地上4階建て
交通:長崎自動車道「鳥栖インターチェンジ(IC)」2.7キロ、鳥栖ジャンクション(JCT)0.7キロ